家づくりコラム

2020.07.03

「ハウスメーカー社員はこんな土地を買う」
【ハウスメーカー社員が書く家づくりコラム_Vol.21】

コラム『いつかは夢の家づくり』

ハウスメーカーの社員 って どんな家に住むのかな? どうやって家づくりを進めていくのかな? って 皆さん 気になるんじゃないかな、と思ってこのコラムを書き始めました。

とある社員の家づくり記録を基に、これから家づくりをはじめる皆様のお役に立てるようなコラムをおとどけしています。

 

今回は Vol.21_「社員の家づくり_3. こんな土地を買いました」です。

 


 

土地イメージ画像

以前の記事で どんな土地にも長所と短所があります と書きました。
私が買った土地もしかり。いかに住宅メーカー社員といえども 短所のない土地なんて買えません。

そんな土地はないし もしあったとしても フツウの人に買える値段じゃないです。
しかし 土地の短所は 建物の設計でカバーできることを私は知っています。

 

私が買った土地の短所は
 ・駅から遠いこと(駅まで 3km 弱 歩くと35分!)
 ・お墓が見える
 ・南道路じゃない
 ・公園の目の前なので犬の散歩などで人通りが多い(プライバシーの問題)

あっ… 1コ目から 建物の設計ではカバーできない短所を書いてしまった…

これは 私の生活スタイルでは あまり気にならない短所 ということです…
私 クルマ通勤なので 駅までの距離は気になりません。
たまに飲み会のときは 妻に駅まで送迎してもらっています。(ありがとう♡)

もし 子どもが高校大学に電車通学になっても 7年間ぐらい 駅まで自転車で行けばいいんじゃないかな と。

というか 駅から遠い分 土地の値段が安くて 建物に予算をまわすことができたので むしろ長所なんじゃないか ってぐらいです。

 

墓地イメージ画像

2コ目の お墓が見える というのも 自分はまったく気になりません。
薄暗くて荒れたようなお墓じゃなくて きれいに手入れされているし。
お墓があるということは 昔から人が住んでいる 住むのに適した場所だということだし。

妻はすこし気にしていたようでしたが お墓が直接目に入るような窓をなるべくつくらないように 間取りの工夫で解決しました。

 

3コ目の 道路について 一般的には 南道路が人気ですが この土地は 北東側と南東側に道路がある 角地です。

南側は空き地になっていて 今は朝から晩までとても陽当たりが良いですが
アパートを建てるのにちょうど良さそうな広さの土地で 将来陽当たりがどうなるかはわかりません。

なので もしアパートが建っても陽当たりで困らないように間取りをつくりました。

南道路以外は受け入れられないよ という人もいるかもしれませんが 北道路には北道路なりの 陽当たりを確保できる設計の仕方というものがあるのです。

 

公園イメージ画像

4コ目 公園の目の前というのは プライバシーの面で短所となりますが 同時に 眺望が良いという この土地の最大の長所でもあります。

これも間取りの工夫で 短所を消して長所を活かすような設計をしました。
(建物についての説明はまた後日…)

 


 

そして この土地の長所は
 ・道路幅が6mあるので駐車しやすい
 ・土地面積が70坪あるので 30坪くらいの建物なら好きなように間取りや配置を決められる
 ・駐車スペースも十分確保できる
 ・近所に遺跡があるくらいなので地盤も良さそう
 ・大通りから1本入っているので 交通量も少ないし静か

 

購入イメージ画像

こんな長所と とにかく公園の目の前で景色が良いという 最大の長所と
短所はあまり気にならないし 陽当たりやプライバシーの問題は設計で解決できるし
そして 予算内だったので
この土地を見つけてすぐ 不動産屋さんに購入申込を出しました。

 

もし 少しくらいの予算オーバーでも すぐに買っていたでしょう。

少しくらいのオーバーなら 値引き交渉や 建物の大きさや間取りや設備や建材の工夫や 住宅ローンの増額で なんとかなります。
大幅な予算オーバーではダメですが…

 

購入申込はスピードが命です。

タッチの差で他の人にこの土地を取られてしまうかもしれません。

1日の差 どころか 1秒の差でも 先に購入申込を出した買主が優先されてしまいます。

 

私が買った土地も 隣地が同時に売りに出ていて そちらの方が少しだけ面積が少なく 角地でないぶんだけ 価格が安くて ホントはそちらが良かったのですが ほんの少しの差で先に購入申込をした方がいたので 私は角地の方になりました。

 

次回の記事では 私の建てた家について… の前に 北道路の土地について ちょっと説明したいことがあるので 書いていきたいと思います。

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